ピアニストのように、多くの指を使って弾いていく方法を解説していきます!
前回では、指一本で弾く方法を解説しました。
次はそのレベルアップです!
ここで、重要となる考え方が一つあります。
ピアノ演奏は、幹と葉(根本と修飾)で出来ている!
です。
初めに、幹と葉とはどういうことかは、動画を使いながら解説していきます。
この動画は、ROSE & Bruno Mars 「APT.」のピアノアレンジです。
これは、右手で一本、左手で一本を使うだけで弾くことができます。
そして、これは曲として成り立つ最小単位です。
曲として成り立つ最小単位とは、前に解説した、主旋律と副旋律を単音だけで構成されたものです。
詳しくはこちらをご覧ください。
この、最小単位こそがピアノの「幹」なのです。
次に、葉について解説していきます。
ピアノ楽曲のほとんどが(高難易度のクラシックなどを除いて)、ピアノの「幹」で演奏することが可能です。
しかし、これだけではものすごく物足りないような感じがします。
実際、ピアニストが弾いたアレンジは、聴いていると満足感がとても大きいです。
この満足感はどうやって生まれているのでしょうか?
その答えは、修飾です!
修飾とは、曲の最小単位に、ある一定のルールで音を加えていくことです。
この動画を見てください。
これは、先ほどの最小単位に、いろいろな方法で修飾したアレンジです。
曲を修飾することにより、一気にピアニストのような演奏に変化します。
この修飾こそが、ピアノの「葉」なのです。
このように、ピアノの曲は、「幹と葉」で出来ていると考えることが出来ます!
ピアノの曲は、「幹と葉」
これからは、「葉」のつけ方について、様々な奏法がありますが、そのうちのいくつかを解説していきます。
オクターブ奏法
一番簡単で、最も効果的な葉のつけ方が、「オクターブ奏法」です。
オクターブとは、例えば、低いドから高いド、低いレから高いレなど、ある音からどんどん音を高くしていって、また高い同じ音にいくまでの幅のことを言います。
「オクターブ奏法」は、片手で、1オクターブを弾くという奏法です。
この奏法を使うことによって、音の厚みが一気に大きくなります。
具体的には、親指と小指で、低い音と高い音を同時に押します。
初めは、指が痛く感じたり、手首を痛めたりする可能性があるので、けがに気を付けてこの奏法を練習してみてください。
和音
もう一つ、オクターブ奏法と同じように簡単で効果的な葉のつけ方が、和音です。
和音とは、異なるいくつかの音を組み合わせた音のうち、響きがいい組み合わせの音のことです。
和音は、基本的には、幹となる音から、鍵盤4つ分左にずれたとこの音を同時に押すと響きがよくなります。
例えば、幹がドのとき、葉になる音は、ソです。
他にも、音階によってさまざまな和音のパターンがありますが、基本はこの和音を覚えれば大丈夫です!
具体的には、手の大きさによりますが、親指と人差し指でそれぞれを押します。(左手なら幹が親指で葉が人差し指、右手なら幹が人差し指で葉が親指)
この奏法は、手が小さい人でも弾きやすいので、どんどん練習して習得しましょう!
オクターブ和音
最後は、先ほど解説した、オクターブ奏法と和音を組み合わせた奏法です。
上の2つの奏法が完璧にできるようになったら、挑戦してみましょう!
2つを組み合わせることで、音の重みが一気に増しましたね!
まとめ
今回は、ピアノの葉の部分について、少し解説しました。
ほかにも、右手と左手で、それぞれたくさんの葉のつけ方(奏法)があるので、それらについては、今後随時解説していきたいと思います!